彼女は、2年前、和歌山県那智勝浦町の山村に移り住み、自然の恵のなかで、『山の木や沢の水を生活に利用し大地から採れる作物をいただく暮らし』を地元の人たちに教わりながら始めました。お父さんからその自給自足の話は聞いていたのですが、お会いすると、やはり、実に自然で素敵な“いい”お嬢さんでした。
お弟さんも優しい青年で、今は野辺山で動物や植物に関わる仕事をしているそうです。ふたりとも、多分、超ナチュラル派のお父さんとお母さん譲りです。「お父さんは小学校のとき学校に蛇を持ってきて、私も蛇に首に巻いたんですょ」というと、彼女は「蛇伝説は本当だったんですね。私も蛇は好きです」...と返ってきました...
農業は今、もっと競争力を…と動いていますね。それはそれで必要ですが、自給自足というのもいいですね。ある意味で贅沢なスロー・シンプル・ライフの極みです。
40点ぐらいある写真は、どれも生活に溶け込んで撮っているので、何とも、“ゆったり”“あったか”で“いい”写真です。力まず、小技も使わず、地味だけど、山村での普通の日々の写真です。時間の流れも人びとや動物や草木、水、食べ物も...少し違う...なんとも心地よい何かが伝わってきます。
写真集が出たら是非買いたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿