2014年5月12日月曜日

夢の扉 ライフロボティクス社

I have a dream !”…“夢の扉”を開けようとしている人々を取り上げる番組があります。昨年末、ライフロボティクス社の社長の夢が紹介されました。彼のチームは今、『ヒトの身近で動くロボット技術を通して、 ヒトが自らの強みを生かし ヒトにしかできないことに集中できる 社会を実現する』という夢を実現する道を模索しています。

近く都内に拠点を構えるようですが、“つくば”にある産総研発の技術ベンチャーで、私もTXアントレプレナーパートナーズという起業家を支援する団体を通じて支援しています。

先週金曜に、製作を支援する会社や行政の起業支援をされている人たちなど、その社長の夢を応援する人々が、新製品の事前発表会に招かれました。“極めて安全で手軽な”コロボット・アームが製品です。ヒトを中心にヒトの脇で 安全にヒトを補助するロボットを コロボットとかコボットとかいうそうですが、最近、海外での規格化やグーグルの動きもあり、その領域がにわかに騒がしくなっています。

この会社では、上肢に障がいを持つ人の自立支援用ロボットアームも手掛けていますが、産業用コロボットに力を入れていくようです。ロボットというのは極端に無理な姿勢をとると自分で一番楽なスタンバイ姿勢に急速に戻るようになっていて、その時が大変危険だそうです。肘部分などがヒトにぶつかる可能性が高いということです。また、トラブルで暴走すると大変危険らしいです。ライフロボティクス社のロボットは肘をなくし、狭いところでも極めて安全に使えます。また、専門家も不要で、複雑な制御もいらず価格も安価に設定できるとのことです。ロボットが導入されていない中小企業や少量多品種の生産などにも、人間と共存するロボットの裾野を広げ、生産やサービスの現場の生産性や品質管理を革新する可能性を秘めています。一番フレキシブルで賢いのは機械でなく人間ですが、身の丈あった仕事をするコロボットの広がりは社会や産業に大きなインパクトを与えることでしょう。

是非とも夢の実現へ扉を開けてほしいものです。