2014年4月29日火曜日

『舟を編む』

妻がとてもよかったと言っていた『舟を編む』を昨日BS放送で観ました。実に後味のよい映画でした。大海原を渡る舟を創り上げていくように、辞書編集という気の遠くなるような地道な仕事をコツコツ進めている人たちの話です。辞書というメディアが揺らいでいるときに、言葉に真剣に向かい合い、取り組んでいる人たちの話です。私は言葉が苦手ですが、何か言葉の世界に引きずり込まれてしまいました。

不思議な時の流れを感じる映画でもあります。没頭している人の時空があり、そこに自然に入ってくる人がいます。でも周りの時間は確実に過ぎていて、命も越えていきます。(プラネットカナール™のslowとかぶるものがあるかと思ったのですが、ちょっと別のようです。)

勿論、ビジネスから求められる時間軸もあり、成果も求められます。私が長い間、慣れ親しんできた軸です。

ただ、それも最後の追い込みでは、アルバイトの人たちと会社の幹部も加わり、ひとつになっています。差し入れのシーンを見て、何か昔のプロジェクト・シーンを思い出しました。それは私にとってのプロジェクトX、いつか、それについても書きたいと思います。

2014年4月27日日曜日

ハナミズキ

さわやかな一日でしたね。ホームオフィス入口(?)の脇にある白いハナミズキも満開です。となりの両親の庭では白いフジも満開、白いバラも咲きはじめ、足元には白いニラも少し咲いています。今一瞬、白い春です。

2014年4月25日金曜日

つくばエクスプレス沿線 ママのコミュニティ mamaT

つくばエクスプレスの柏の葉キャンパスに三井不動産によるおしゃれなインキュベーション施設KOILがオープンしました。KOILの話はまた、いつかしますが、ここが起業家を支援する団体TXアントレプレナーパートナーズ(TEP)の本拠地なり、この2週間TEP Innovationn Weekとしてずっとイベントが行われています。

本日も行ってきましたが、つくばエクスプレス沿線でママのコミュニティをつくろうとしている篠原(劉)さんと話ができました。近くおもちゃなどの輸入ネット販売も考えているそうです。話は、起業支援というより、先月、プランをプレゼンしていただいたとき聞いたことで私が気になった点についてです。

育児期間が過ぎると不要となる 捨てるにはモッタイナイよい状態の幼児用品を 必要としているママに譲るコーナーをサイトに作りたいそうですが、宅配にお金がかかり、折角の好意が、どこかで中古品を買うのと あまり変わらなくなってしまうとのことでした。三輪車だと梱包含め何千円もかかってしまうそうです。乳母車も然り。小さなおもちゃは数百円~らしいですが。ママたちは金銭感覚が鋭いですからよいアイディアもお蔵入りになるのではないかと心配しました。でも、一方で、日本は便利な宅配便が発達しているのに、そしてモノも溢れているのに、こういう悩みがあると聞いて、正直少しホットしました。

そこで、ひとつの選択肢として、せっかくTX沿線中心なので、譲る側のママに、運んでもらい、譲り受ける側のママも一定期間内の都合のよいタイミングで受取りにきてもらったら…という提案をしました。電車賃もばかにならないので、会社の帰りとか、ショッピングのついでとかで…

通常はモノは滞留せずに送らないと、利用者が待つことに我慢できず不満が出たり、倉庫などの保管コストも問題になります。しかし、この待つことに慣れて、置く場所さえ確保できれば、逆の発想ができるというのがプラネットカナールPlanetCanal™の考えです。場所の確保はこのあと、すぐに着手です。あとは受け渡し方法ですね。

何かよい受け渡し方法がないかと、ブレーンストーミングのようになり、大変盛り上がりました。常時、人の目がある前提で、しかし、できる限り人による手続きに依存しないようにしておくには、どうしたらよいか… 性善説は前提です。鍵なし…という案もありますが、譲る方からすると大事に使ってきたものを譲るので、あまり粗末にしてほしくはないはずです。シンプルなキーボックス方式とか、スマホ活用方式とかあると思いますが、ワンタイムで複数アイテムというのは、仕組が結構大変です。

結局、一番シンプルで、必要最小限の方法に落ち着きました。
・間仕切りで、どこかの隅に置かせてもらう(スペース的理由でロッカー等のモノ入れでなく)
・いくつかのサイズのジッパーのついた袋と100円ショップで買えるような簡単な番号キーを用意する
・譲る側がキー番号をセットし、譲り受ける側とmamaTにメールで知らせる

これはプラネットカナールPlanetCanal™でも使えるシンプルなモノの受け渡しになります。モノが不足している地域では甘すぎるかもしれませんが、モノが豊富な送る側では使えます。今後も、こういう地域のコミュニティ活動と積極的にコラボしていきたいと思っています。『海外の子供にも日本のおもちゃとか絵本とか届けられたらいいですね。』という最後の言葉がうれしかったです。

2014年4月24日木曜日

大野雄二さんの世界

先日の日曜に、上の娘が招待してくれたので、大野雄二&Lupintic Fiveをサムタイムで聴いてきました。先月ジャズバイオリンを聞いたところです。両親がデイサービスでお世話になっている方もいらしていてお互いにビックリ…というひとコマもありました。

大野雄二という作曲家・編曲家・ジャズピアニストを知ったのは高校時代でした。ポピュラー曲だったかスタンダードだったか映画音楽だったか、ピアノソロの楽譜を渋谷ヤマハで探していて、素直によいアレンジだったので覚えた名前です。

慶応出身だと知ったのは、ごく最近で、昨年の武蔵野三田会の会で、ライト・ミュージック・ソサエティーOBで結成したスターライト・オーケストラのフルバンドを呼んだときです。司会の人が彼もKLMSのOBだと話していました。

NHKの長寿番組『小さな旅』の何とも言えない郷愁を感じるテーマ音楽も彼の作曲だということをご存知ですか。演奏した曲は『ルパン三世』ものが多かったのですが、『野生の証明』とか『犬上家の人々』もありました。『セシールとかコマーシャル曲も多く、いろいろなジャンルの曲を書きまくっています…でも、ちゃんと本人が書いているようです…』とMC役のサービス精神旺盛な若手ギタリストが笑いをとっていました。皆、年齢はまちまちですが、ひと仕事終わってネクタイを緩めている会社員のような雰囲気もありました。

ピアノと向かい合うドラム、その周りにベースギター、トランペット、サキソフォン、ギターが囲み、飲み物や料理を運ぶのにドラムのばちが当たらないかと心配するほど“近い”演奏。狭い空間でみんなが盛り上がり、とてもエネルギッシュなひと時でした。

2014年4月12日土曜日

世界の人たちの心の中に

 “Let It Go”(FROZEN アナと雪の女王の主題歌)を吹き替えた世界の歌姫たちが、順番に各国語で歌っていくように編集されたビデオをakio segawaさんが紹介してくれました。松たか子がとてもよかったです。中でもよいパートを歌っていましたね。

これだけの言葉で歌われていること自体も凄いことですが、皆共通のことを歌っているのが凄い...昔と違って何でも多様化している今...

The Walt Disney Companyサイトより
童話からとっている話も多いですが、魂のある動物のキャラクターの世界が築き上げられているのがディズニーの世界ですね。全てハッピーエンドにしていると批判的な人もいますが、ディズニーはハッピーエンドでよいのです。あんなに人々に愛されているネズミはない…とよく言われます。日常生活で怖がられているネズミの見方を180度変えてしまっています。

その昔、勉強すると称して長野の学生村で夏休みを過ごしていたことが数年かありました。最初のころ、泊まりあわせていた過激派らしき活動家たちとちょっとした議論があり、流れで、言いました。『ネズミや生き物に魂を入れ、嫌われ者を愛される動物に変え、世界中の人々の心の中に入り込んでいるウォルトディズニーの方が、よっぽど革命家だ。』 彼らの発想になかったようで、結構、面白がられました。

世界の人々の心の中に入り込んでいるディズニーは、革命家というのは適切ではないですが、影響力の大きい存在…というより素敵な世界をつくったひとだと誰もが思っていると思います。

2014年4月11日金曜日

ディズニーランドの世界

disney mobileより
以前、一緒に仕事していた部長が 年間パスポートを家族で買い、よくウィークデーに仕事が終わると現地集合すると聞いてビックリしたことがあります。それもアトラクション抜きでパレードだけ見に行くというのです。ハードワーカーで、見た目もそんな風には見えない人なのですが...彼とオーランドでの会議出張に一緒に行けず、私だけ会議後ディズニーワールドを堪能してきたことがありました。今でも申し訳ないことしたなぁと思います。

雪が降った日に“今だ…”と、まだ小さい子供を東京ディズニーランドに 連れて行き、ひんしゅくをかったことがありいました。子供は喜んでいましたが...

あの人工的なところが嫌いだ…という人もいます...でも、多くの人は、みんなで作り上げているあの別世界が大好きで、ディズニーの世界に入り込んでいますね。また、行きたくなるところですね。

2014年4月9日水曜日

アナと雪の女王 FROZEN

地域コミュニティとの作業部会が最終段階に向かって目途がついてきたので、娘に誘われるまま、家族で、映画『アナと雪の女王』(FROZEN)を見てきました。

FROZEN fanpopより
CGアニメーションでしたが、久しぶりにディズニーらしい美しい映像と可愛いキャラクターがよかったです。シンプルで分かりやすいファンタジーで、テーマソングはLet It Beではなく“Let It Go”です。あるがままの自分をオープンしていけば…。恐れ"Fearが氷の剣になり世界を凍りつかせる…それが溶けるのは、自分よりひとのことを大事に思えるとき…。いつもどおりのテーマかも知れませんが、昔の“~姫”や“~美女”より現代的になっていました。

途中、雪山の小屋の看板が日本語になっており、日本人女性のアニメータースタッフの仕事だな…と思いました。以前テレビで、その女性がアナか女王かどちらかが振り向く瞬間をいかに表現するか担当しているところを見たことがあります。この映画のコンピュータ・アニメーションは本当に人物や“動物”に魂が入っているようでした。

アニメーションらしいアングルからの美しいカメラワーク(映像)も素晴らしかったです。アニメーションはリアルを超えたアングルから、見えないものも見せてくれる世界ですね。その先駆者ウォルトディズニーが築いた素晴らしい世界は世界中で今もなお生きづづけています。彼は私の最も尊敬する人のひとりです。


2014年4月3日木曜日

今はボトムアップで

社会起業家が自分たちのやっていることをアピールするプレゼン大会があり、何回か参加したことがあります。当日のプレゼンというより、そこまでの過程やそのあとのフォローを重視しているプロジェクトで、現在も続いています。(Social Entrepreneur of the Year in Japanとか社会イノベーター公志園) 4~5年前だったと思いますが、女性の委員の方が講評で言っていたひと言を最近よく思い出します。『あまり急ぎ過ぎないほうがいい…』

高く評価された活動のひとつに在宅医療の仕組を確立し、それを進化させていくプランがありました。プレゼンターはハーバードでも学んだ優秀な医師の方で、在宅医療の世界ですでに地道に活動を始めていました。私は起業支援もしているのですが、なかなかよくできたプランだと思いました。大きな夢に向かって、ビジネス的な視点がありました。ただ、短期間の拡大プランが少し野心的すぎだったかも知れません。

講評をされた方は、長年NPOの立ち上げや運営をリードされ苦労されてきた方で、実際に進めていくと、地道に越えなければならないハードルがいっぱいで、でも、得られるものも とても大きいということを十分過ぎるほど分かっていらしたのだと思います。

ソーシャルビジネスやNPOでは、本来、草の根的なボトムアップが大事です。大きな動きにしていくことも大事で、より広範な人々の支援や活動拡大のために、トップダウン的な視点も必要です。このボトムアップとトップダウンというのは、どちらか一方だけではうまくいかず、その兼ね合いがケースバイケースで難しいですね。

プラネットカナールは、まだ、それ以前で、“何かプロジェクトをとにかくやってみる”段階です。最小限の体制と学びと小さな実績が必要で、他力ではなく地道にボトムアップで進めるしかありません。楽などできません。特徴である“輸送の隙間活用”のまえに、まずは、ボランティア活動の実績づくりを地縁を大切にしながら進めていこうと思っています。

2014年4月1日火曜日

久々にホームオフィス…

今日は4月1日…というわけではありませんが、久々にオフィスに出ました…といっても自宅の入口が違うだけのホームオフィスです。昨年入院していらい半年以上になります。暮れにかけ直した日本画のカレンダーは、1月の富士山のままでした。2月梅、3月椿…とめくり、4月は満開のしだれ桜です。もたもたしているうちに季節が移り変わったのだと思いました。

ふたたびしだれ桜
2つの窓のシャッターを開け、春の光が変化するのを感じながら、ティーバッグの紅茶…というのも久しぶりです。両親の住む平屋の前に例のしだれ桜が見えます。まだ、枝垂れの先はつぼみのようです。この桜を見て、母は、5分ぐらいごとに今年初めて見るように『ああ、桜がきれい…』といっています。いろいろよかった…と思いながらデスクに向かいました。(父母のことはまた別の機会に)

さあ、プラネットカナール、改めて、再スタートです。地縁を大切に最初スモールスタートすべく、準備していきます。