2014年2月8日土曜日

ソチ冬季オリンピック開会式でのトルストイ

今朝早朝に、ソチの冬季オリンピックが開会しましたね。開会式から、いろいろなインスピレーションをもらいました。

最初のプロローグ映像でロシアのアルファベット順にロシアに因んだことや人が映し出され、“loveという意味の名前の女の子がそれを読み上げたのですが、その時、ちょっと小さなことが気になりました。ロシア・アルファベットのTのところで 他と違いトルストイとテレビジョンの二つが選ばれているのです。トルストイはロシア版映画“戦争と平和の映像とともに紹介されましたが、トルストイという文字は一切なく、女の子もその部分をたたみかけるように読み上げました。

トルストイの思想や思いが当時の政治やソビエトの共産主義と相容れなかったことは周知の事実ですが、今回も何か意図があるのではないか…とふと思ったのです。考え過ぎかと思いながら、実は録画して朝見たので、戻してスローで見直しました。なんと文字がないというより、細かい点のようなマークで消されているようでした。Tがダブルのでバランス上省略したのか...やはりトルストイは未だに都合が悪い部分があるのか…と、ちっぽけに考えてしまいました。

AFP BBNewsより
会が進行すると、バレイで、また“戦争と平和が取り上げられ、オリンピックにふさわしい平和が強調されたのです。少なくとも演出家はトルストイを強調していました。バレーは流石でしたね。素晴らしい開会式がトルストイという名前が出るかどうかで、どうこうということではありません。広大なロシアの大地にふさわしくないちっぽけな勘ぐりをしてしまったようです。