昨日少し触れたTXアントレプレナーパートナーズ(TEP)の新年会での話をもう少しします。そもそもシリコンバレーのような起業のエコシステムを日本にも作ろうと4年前にスタートした組織で最近一般社団法人になりました。大学や研究機関が多くあり、人材も豊富なつくばエクスプレス沿線を中心に起業家を支援する活動してきました。拠点は秋葉原と中間の柏の葉キャンパスに拠点があります。(LAや上海など海外にも) ベンチャー企業が育ちにくい日本で、技術ベンチャーの経営・営業・提携などを支援してきました。そんなに一朝一夕で大きく前進する訳ではありませんが、着実に起業家たちのステージがあがってきてきます。その“場”では、起業家やいろいろなプロフェッショナル、経営や起業の経験者、スポンサー企業のほか行政や支援機関の方々も集まり、一緒に何かを起こそうとしています。
新年会では代表の村井勝氏から、これまで議論してきた次のフェイズについての話がありました。柏の葉キャンパスにより大規模なインキュベーション・センターができるのを機にもっと大企業にも、部門を越えて参加してもらおう…もっと情報やコンピテンシーを集め繋げよう…企業の部門間、企業・大学・行政・その他組織の間・人と人との間の壁を更に低くして、もっとワイワイガヤガヤしながら創造や起業を加速しよう…ベンチャーや大企業を含め魅力ある企業と人々が集まる場にしよう…というような内容だっとと思います。
ビジネスでは垂直統合という自社完結型が日本でも90年代に変化し始め、直接繋がったりや情報を共有したりすることをネットが支えて小さな企業でもビジネスに新規参入しやすくなりました。自分で製造しない企業も現れてきています。工業の世界では特定の人しかできなかったことが技術革新により誰にでもできるようになりつつあります。まだまだ連携するには高い壁がいっぱいあるのが現状ですが。
人、経営資源、企業価値、株主への還元などの面で、社内と社外の壁が非常に高いビジネスの世界ですら、お互いにコラボレーションしながら刺激し合って何かを創造しようとしています。
お金や地位など以外のsomething elseのための非営利活動やCSR活動には、少しでも多くの人の支援や参加が必要です。課題が山積している世の中ですから。団体や自社で自己完結して活動している非営利活動やCSR活動もありますが、“壁”を越えて、もっと、お互いに集まり連携して活動していくべきだと思います。ワイワイガヤガヤしながら。