2014年11月20日木曜日

コペルニク 中村俊裕氏

共同創設者 中村俊裕  エヴァ・ヴォイコフスカ (夫人)
コペルニク年次報告より
今週参加した社会イノベーション公志園フォーラムでのラストスピーカーはコペルニク 中村俊裕氏でした。

コペルニクはSimple Technologyをlast Mile(援助の手が届きにくい最貧困層の暮らす地域)まで届ける事業を仕組づくりをしながら行なっています。

インドネシア農村部で流通の85%をカバーする売店ネットワークを通じベンチャー企業などが開発した日々を変えられるSimple Technologyを提供しており、売店オーナーを育てて女性の協同組合などにも配達をしてもらっているそうです。未来を担う子どもたちのためのSimple Technologyは?と聞くと、進研ゼミなどの実験キットや子どもたちの健康に大切な浄水器などだとの答えが返ってきました。タイヤのような形の水を運ぶ容器も水汲みが仕事の子どもたちには良いのでは…と思いました。商品は相当安くないと扱えずSimpleでこわれにくいことが大事だそうです。

中村氏は冷戦終結のころ高校生で、これからは国連の役割が増えると思い、それに向かって最短距離を目指したそうです。マッキンゼーでの経験もあり、フォーラムのモデレータが上司だったらしく気を使っていました。直前10年は国連で、インターンシップから強引に国連開発計画(UNDP)に入り、東ティモール、インドネシア、シエラレオネなどの現地でガバナンス改革、平和構築、自然災害後の復興などに従事しました。国づくりのような貴重な体験もしたそうですが、アイディアも限定的で、実際には何も変化が起きていないじゃないか…と疑問を持ち、コペルニク創業にいたったそうです。

創業では信頼できるbuddy(相棒)が大事と言っていましたが、ご夫婦で創業されたそうで、おのろけだったようです。はじめ寄付市場が大きい米国で法人化したこともあり、ネットワーキングの広がりは凄く、Council of Foreign Relations、インドネシアのロマネスト財団、長期的視点で投資するインパクトインベスター、NGOの友達などに支えられて今日に至っているようです。ダボスでヤング・グローバル・リーダーに選出もされています。インドネシアでは大学生の応募が沢山あるそうで、現地の人々と一緒に活動しており、羨ましい限りです。どう犯罪や紛争から身を守っているか、通関などをどうしているか、聞きたかったのですが、こうしたことで多分大した問題になっていないのだろうと…聞きませんでした。

今はニーズを確認するテクノロジーフェアなどでの現地のおばちゃんたちの歓声が手ごたえだそうで、次はネットワーク拡大や横展開、『誰がやっても構わない』とひょうひょうと話しており、共感するとともに、こういう面白いヤングリーダーと一緒に何かできたらと思った次第です。

プラネトカナールも届ける仕事の配送に特化した部分を担いたいと思っています。未来を担う自立前の子どもたちのためのプロジェクトを最優先にしていきます。海外では親米でラストマイルや災害が多いインドネシアも最優先候補だと思っています。一度、是非、中村氏とお話し、いろいろ教えていただき、連携の道を探りたいと思います。

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