お昼前に何となくみていたNHK BSで「デザイナールームの6か月~イタリア スーパーカー誕生」(2005年)。私も中学のとき友達に誘われ外車ショーに行ってからカーグラフィックを買って知ったかぶりをしていたのですが、そのあとは車は私にとって“憧れ”ではありませんでした。昔はスキー重視、そして小田原に通っていたときは燃費、そのあとはデザイン、今は?
番組はpininfarinaのデザインディレクターだった奥山清行氏とそのチームのドキュメンタリー。実に“かっこいい”人ですね。以前彼を紹介する番組を見たことがありますが、これはインダストリアルの世界で一番尖ったクリエイティブなスーパーカー・デザイナーたちを束ねリードする姿の密着取材です。リーダーシップ・パワーのなかでポジションパワーを一番使えない世界。妥協せずworld classというより世界一を目指し、はっきり伝え、クリエイティブな力を引き出し、若い一番尖った若者を引き上げているのを引き込まれてみていました。モックアップをつくるところもなかなか。
今は独立していろいろな分野で活躍されているようです。ヤンマーの農機具・新幹線などをデザインしたり…地方とか農業とかに関心があるようです。山形の実家の近くの廃車場で涙する姿も”真実”でした。「自分が人生の時間の全てを掛けてやってきたことが、こうなるのは、悔しくて悲しいじゃないですか…」 “かっこいい”の追求に、世界を変える力を感じます。
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