2014年6月9日月曜日

微妙なバランスの上の今一瞬

風が吹くと桶屋が儲かるという話がありますが、ヒマラヤをつくるくらいの地殻大変動と海と風が梅雨をつくり、海流が雪をつくり、雪解け水が落葉広葉樹森をつくって、チャレンジャーのSnow Monkeyを北限に導いたのです。桶屋のたとえはイマイチでしたが、長い年月をかけて壮大な積み重ねがあったお蔭で今があります。私たちの小ささを身に染みて感じ、本当のPlanetTimeを感じます。

名も知らぬ小魚が日本海を支え、日本列島は800気圧の世界で生きる魚が住む今尚未知の真っ暗な深海に囲まれ、4つのプレートが出会う微妙なバランスの上に私たちはいます。国境などないプラネットを流れる鉄と海の生態系、海と海流に囲まれた島国に住む日本人は、プラネットワイドの視点をもっと持てるはずです。

豊かさを支える絶妙なバランスはどこかひとつが狂えば全てを失ってしまいます。温暖化で100年後に温度が3℃上昇するとサンゴ礁も死に、オホーツクの海が凍らないと大陸からの鉄も運ばれてこなくなるそうです。いくつもの幸運な偶然が積み重なって今があることに感謝し、バランスを崩さないように努力していきたいものです。


番組は日本列島のことでしたが、もっと大きなプラネットを感じさせてくれました。太陽系3番目のプラネットは銀河系や宇宙全体からみると気が遠くなるほど小さい訳で、そう考えると気がおかしくなります。でも、ときどき、そんな時間や空間を、少なくともプラネットを感じるのはよいですね。慌ただしい毎日の中で、季節を感じ、今一瞬の価値を感じられたらいいですね。

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