2014年6月1日日曜日

奇跡の日本列島 対馬海流と雪と森

黒潮から分岐した対馬海流 NHKスペシャル 日本列島 奇跡の大自然から
氷河期の日本列島には雪が降らず、日本海は凍りついていてシベリアからの冷たい風が吹き荒れていたそうです。1万年ぐらい前、氷河期が終わる頃、急速な温暖化で氷河が溶け海面が上昇し、朝鮮半島と日本列島の間に海水が流れ込み湖状態だった海が本当の海になりました。

太平洋赤道付近からフィリピンの島々や大陸にぶつかり太平洋を北上している世界最大の海流 黒潮が、そのとき分岐して日本海に流れ込み対馬海流ができたそうです。これは海流の分岐だけでなく、日本列島の運命をも変えたのです。

日本海が暖かくなり大量の水蒸気が雲となり、北からの風に運ばれ、列島中央の隆起した山脈にあたります。そのときから昔地理でならった形ができたそうです。日本海側や山に雪を降らすようになり、世界一の豪雪地帯にまでになりました。

そして、雪がもたらす雪解け水が日本列島の落葉広葉樹の森を育んだのです。これは生態系や季節からみると、とても大きいことだそうです。

人間も、雪に苦労しながらも、長い時間かけて雪とうまく付き合ってきました。(都会に住む私などは、苦労は殆どしてませんが....) 雪というと、ひと時ほどではないかもしれませんが、雪のスポーツをイメージするひとも多いと思います。ひとそれぞれの雪の思い出もあるでしょう。自然を感じるひと、ロマンティックな何かを感じるひと、いろいろだと思います。

でも、次に雪が降ったときは、私は、この壮大な自然の奇跡を思い出すことでしょう。