本日、発起人のひとり山﨑優さんのコーディネーションで、武蔵野大学 環境学部 教授で京都大学特任教授の一方井(いっかたい)誠治さんと会いました。実は、3人とも高校の同期生です。一方井さんは東大卒業後、ずっと環境庁で地球環境企画などを担当し、財務省神戸税関長などを経て、京大経済研究所の教授に転じ、今日に至っています。
“slowを選ぶ”“低炭素配送”ということを中心にプラネットカナールの紹介をすると、彼も急がなくてよい配送まで急いでいる…と現状を憂いていて、大いに盛り上がりました。“必要”とされているモノを、、善意で、合理性のあるやり方で、環境負担少なく届けるのは、非常に良いことだ…と教授らしい表現で、大いに賛同して貰えました。そして、ディスカッションに入りました。
まず、指摘されたことは、CO2排出量“削減”という言葉は使うべきではないということでした。今まで一定量排出してきて削減した場合に使う言葉だからで、全くもっともです。そういう表現は全て訂正します。
いろいろ議論したのは、輸送の隙間スペースや、より低炭素の輸送手段を使うことを選択したことにより、一般的な輸送手段を使う場合と比べて、抑制できたCO2排出量定量化についてです。
レポートで簡易的に算出する数字は、基礎データを慎重に選んで、想定や前提をしっかり明記すべきと指摘を受けましたが、私たちもそう思っていました。温暖化の問題には、いろいろな難しいことがあるようで、注意しなければならないことがいっぱいのようです。数字はあくまで参考値として扱うということも確認しました。ただ、運営指標としての定量化は諦めず、配送依頼会員や協賛会員への報告にどういう数字を使うかについては個別に決めていくことになりそうです。基本的には、小さくてもどのくらい貢献できたかは、何等かの数字があったほうがよいと私は思っています。未利用のスペースを含み輸送手段はCO2を排出し続けている状況で、マクロ的には、プラネットで隙間活用やスロー配送が十分普及しない限り、強調しすぎないほうがよい…ということだと思います。大変勉強になりました。
他に、助言されたことは、総合物流企業の人を早くいれるべきだ…ということでした。これはある中堅の物流会社役員にお会いすることを考えています。
最後に武蔵野大学環境学部では環境プロジェクトに参加すると単位になり、継続的に学年を越えて引き継がれているプロジェクトもあるそうです。是非、立上げから、運営、ボランティア作業…と若い力に参加してほしいと思います。一度学生の皆さんにプレゼンさせてほしいとお願いしておきました。
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