2014年4月29日火曜日

『舟を編む』

妻がとてもよかったと言っていた『舟を編む』を昨日BS放送で観ました。実に後味のよい映画でした。大海原を渡る舟を創り上げていくように、辞書編集という気の遠くなるような地道な仕事をコツコツ進めている人たちの話です。辞書というメディアが揺らいでいるときに、言葉に真剣に向かい合い、取り組んでいる人たちの話です。私は言葉が苦手ですが、何か言葉の世界に引きずり込まれてしまいました。

不思議な時の流れを感じる映画でもあります。没頭している人の時空があり、そこに自然に入ってくる人がいます。でも周りの時間は確実に過ぎていて、命も越えていきます。(プラネットカナール™のslowとかぶるものがあるかと思ったのですが、ちょっと別のようです。)

勿論、ビジネスから求められる時間軸もあり、成果も求められます。私が長い間、慣れ親しんできた軸です。

ただ、それも最後の追い込みでは、アルバイトの人たちと会社の幹部も加わり、ひとつになっています。差し入れのシーンを見て、何か昔のプロジェクト・シーンを思い出しました。それは私にとってのプロジェクトX、いつか、それについても書きたいと思います。