2014年9月2日火曜日

野の花の家 (3) 粗食の日のお金


施設の子供たちには一切お小遣いはありません。そんな子供たちが、自分たちより厳しい環境にある子供たちのことを知って、自発的に毎月1回「粗食の日」を実践し、浮いた食費を貯めて寄付しているというのです。何か災害などでつらい状況にある世界の子供たちのニュースなどをみると、小さい子も含めて、みんなでいくらぐらい寄付できるか話し合うそうです。子供たちはとてもイキイキしているそうです。

公的支援を受けている身で…と思う人もいるかもしれませんが、自分の小遣いがなければ他に方法はありません。月1回だけ自分が使う食べ物のお金を節約することにより、食べ物の大切さもわかり、活動全体を通じてきっと大きなことを体感しているはずです。閉じこもりがちな現代の子供たちの中で、世界に目をやっていることだけでスゴイです。こういう子どもたちでさえ自分の身をほんの少しだけ削って寄付しているのです。多くの大人たちも学ぶべきです。

13年前からそこで貯めたお金の累計はなんと190万円にもなるとのこと。写真は、見にくいですが、今までどういう支援をしてきたかのリストです。これを見ると、ネパールの子供たちの学費支援などには累計50万円以上贈っています。送りっぱなしでなく一張羅になる制服を寄贈したときには寄贈式に子供の代表を連れて行かれたそうです。他にも、フィリピン、パキスタン、タイ、ベトナム、韓国、ニジェール、新潟中越、東北などの子供たちにも、災害救援、重病児童のアメリカでの手術代補助、ろうあ児支援、枯葉剤被害児支援、絵本を届ける運動支援などの形で、寄付してきました。スゴイですね。

花崎理事長は支援されているだけでなく、さらに困難な状況にある子供たちの支援するボランティアを大事にされています。具体的なプロジェクトができたら、子供たちによる、お金以外の隙間時間を使ったプラネットカナールの配送作業ボランティアも提案したいと思います。

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