2013年12月13日金曜日

“ジェットストリーム”

Mr. Lonely”という曲とともに、『(オープニング)ジェットストリーム…遠い地平線が消えて、深々とした夜の闇に心を休める時、遥か雲海の上を、音もなく流れ去る気流は、たゆみない宇宙の営みを告げています。満点の星をいただく果てしない光の海を、豊かに流れゆく風に心を開けば、煌く星座の物語も聞こえてくる、夜の静寂の、なんと饒舌なことでしょうか。光と影の境に消えていったはるかな地平線も瞼に浮かんでまいります...(エンディング)夜間飛行の、ジェット機の翼に点滅するランプは、遠ざかるにつれ、次第に星のまたたきと区別がつかなくなります...』というナレーションが有名なFMラジオ午前0時の番組を昔よく聞いていました。世界の都市に向かう高度1万メートル上空の夜間飛行をイメージして、イージーリスニング・ミュージックを聞いていました。(今も続いているそうです)


宇宙につながるような夜の透明で無限の空間を一瞬で飛び回るような感覚で、いろいろなことを考え、思いを巡らして音楽を聴いていました。物質と空間の制約が見えなくなった闇のなかで、もう誇大妄想の世界でした。 そして、ときどき朝までということもありました。日の出のなかで、この世界の物理的制約を感じ、地球の大きさを感じながら、自分の小ささを感じていました。何とも言えない寂しさを感じたものです。